振り向くと、ひとみと仲良しで同じ大学に進学した“まどか”だった。
『よぅ、まどか久しぶり』
『元気?ん〜っ、やっぱ相変わらずカッコいいなぁ優斗は…』
『何言ってんだ、もう33のおいちゃんさ』
『それはみんな一緒よ、私は33の“お姉ちゃん”だけどさぁ(笑)』
笑いが絶えず、会場は大盛り上りだった。
ただ、ひとみは最後まで姿を現すことは無かったが…
誰からともなく二次会の話が持ち上がり、8人ぐらいで行くことになった。
もちろん俺も参加した。
まどかが行く様子だったし、ひとみ情報入手のためだ。
居酒屋では、まどかの隣席を確保した。
懐かしい話や、下ネタ、バカ話で盛り上がり、酒も進んだ。
『ねぇまどかぁ』
『なになに〜〜っ』
『甘えた返事。お前酔ってんなぁ』
『酔ってなんか無いぞっ、優斗っ!』
『あちゃぁ〜呼び捨てかょ。で、今日さぁひとみ来なかったじゃん。何か知ってる?』
いよいよ情報収集開始
『おっ!やっと来たな!』
『何だよそれ、からかうなよ』
『優斗〜!、誰だってわかるよ、私の横ばっか張り付いてるし、会場ではキョロキョロしてるしさぁ』