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ピアノ教師ひとみ25

優斗 2011-03-03投稿
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『しっ!声デカいよ。お前良く見てんなぁ人のこと…』
『へへへっ』

『で、あいつ元気?』
『ん〜っ…、最後に逢ったのは………昨日よ!元気だったよ』

『またふざける…』

『で、結婚してるの』
『結婚はまだよ、確か同棲してたような気がする』

『へ〜っ同棲、じゃあ結婚近いんだね』
『さぁ?知らない』

『で、なんで今日は欠席なの?』
『なんか、バイト休めない。って言ってたよ』

『仕事じゃ無くて、バイトかよ…』
『うん。仕事は音楽教室のピアノの先生、夜のバイトはホテルのバーでピアノ演奏だよ』

『ふ〜ん』
そう言えば、子供の頃からエレクトーンやってたって、ひとみが話してくれた記憶がよみがえった。

『逢いに行く?』
『えっ!』
『えって、昔の恋人同士でしょ〜っ?』

『バカ。だから、余計に気が引けるし、遠慮すんだよ』

『じゃ行かないのね』
『…』
『私は行くよ。だって昨日約束したもん。』
『…』

実際、気にはなるが、同棲して結婚間近な花嫁に近づきたくは無かった。

だが、無性にムカムカするし、嫉妬心が湧いてくる。
過去の彼女が誰かに抱かれてるのは…許せないような。勝手だが…

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