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トライアングル 32

にゃんこ 2011-03-04投稿
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一線を越えちゃうのは案外簡単だった。

気恥ずかしいのは俺だけで連理は全然変わんないし。
「痛くないわけ?」

と聞くと

「始めだけね」

と笑われた。
ならいいか、と思う俺はどっか病んでるなww

興奮も冷めちゃって、帰るのも面倒で。

だから連理の家に泊まることにして、テレビ見てた時に「あ」とか連理が目を見開いた。

「なに?」

携帯を見つめる連理

「来てる…外に」

「は?」

連理はパタっと携帯を閉じて、俺を見つめた。

「静留が」

…え??

連理がそっと部屋のカーテンを開けると、玄関先で寒そうにうろうろしてる静留が見えた。

な…なんで?

「俺、ちょっと話してくるわ」

「俺は?」

連理は微笑した。
困ったな、というように。
「俺と話したいんだよ、静留は」

わかってるけど。

胸が異常にドキドキする。
嫌なモヤモヤも。

「じゃ、ちょっと待ってろよ、好きにしてて」

連理は厚手のマフラーを引っかけて、去り際に俺にキスした。

「変な顔ww」

…仕方ねえだろ。

気になるんだから。

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