『んな訳ないだろ!!』
ごまかすためキレたふりをして蒼星に背を向けた。
すると背中に蒼星が抱きついてきた。
背中に温まりを感じていると首筋にキスされた。
急いで振り返ると蒼星の顔がすぐ目の前にあった。
目が合うと指一本動かせなくなる。
ドキドキ…
高鳴る鼓動を悟られないように息をのんだ。
蒼星はゆっくり俺の上に跨がり髪をゆっくりかきわける。
優しく唇にキスをするとゆっくりと俺の上着を脱がした。
俺はされるがままだった。
というか拒否したら蒼星がどこか行く気がした。
蒼星は俺の首筋を舐めた。
『なぁー……何処も…行かない…よな?』
俺が聞くと動きを止めて、目を点にした。
「なんで?」
首を傾げ、不思議そうな顔をした。
『どこか行くような気がして…』
俺がそう言うと蒼星は微笑んで
「何処も行かないよ…だから…」
蒼星は話しながら俺の体を起こした。
「だから……秋仁…俺のものになれ…」
そう言って優しく俺を抱きしめた。