まだ好きなわけ
の質問をはぐらかされたこと、そして更にはぐらかされたことを知っていて受け入れたことに
俺は気づいてた。
ベッドに潜り込んで、目を閉じる。
静留。
この想いは永遠だ、とうそぶいた時、連理は言ったっけ。
永遠の想いなんてない
と。
それは、誰に向かって言ったんだ。
俺?
自分?
…アイツ?
産休に入る担任の代わりに…って静留の話を思い出す
やり手、か。
確かにそれっぽい。
嫌みなくらい、それっぽい
アイツには永遠なんて確かに似合わないね。
直後、自分だって静留への想いが薄れている事実に…いや、認めれば…静留への想いは憧れだったという事実を直視して
赤面した。
俺に永遠を語れるか?
三年越しの片思いは
身体を重ねた途端に、揺れて淡雪みたいに溶けるような俺に。
それでも
身体は正直に連理を求める
静留を神聖視しすぎて踏み込めなかった恋ではなく
連理はあくまで現実だ。
触れれば温かく、優しい…
俺の…。
髪、唇、指、首筋、鎖骨、体温、囁き、匂い
想いが苦しい。
いま連理を抱き締めたい。