カズをチラッとみると、まずいことに
目があっちまった。
「ナルナル〜ン、男の子同士も結構すごいのねん」
「えっ?あ、あー」
ぐはあ、動揺しちまった!
「あれ?ナルナル…」
「な、なんだよっ!!」
カズはニマアッと悪そうな顔で笑った。
「まさか…感じちゃってる〜とか??」
「んなわけないだろ!」
あああ、ムキになっちまったああ(汗)(汗)
「そおかあ〜?うりゃ」
カズがいきなり、上にのし掛かってきた。
「うわっ、ちょっ、お前、重いって」
「なんだよお〜ナルナル〜かわゆいやつよのう」
待て、待て!
お前はふざけてるだけでも今の俺はヤバいって!
カズは俺を押し倒し、ふざけて耳たぶを舐めた。
ゾクウッて感じたことない感覚が体を突き抜けて、思わず、「ふっ」と吐息を吐き出してカズにしがみついた。
『ひゃうっ…だめえ、そんなとこぉ…』
テレビからはエロ声が垂れ流し。
「ちょっ、ナルナル…なん…その顔」
「うっせ、どけ!」
いま俺、多分真っ赤な顔してんだろう。
力、はいんないし。
「奈留…」
ギョッとして、目を見開いた。なんで名前呼ぶんだ!