「空美!」俺が叫ぶと、くぅはびっくりした顔で後ろに倒れこんだ。
「……ッ…」しばらく沈黙が続いた。
「…はぁ…」バカだ俺…くぅ怒鳴ったってどうしようもないのに。「ちょっと…出かけて来る」俺は頭を冷やそうと玄関へ向かった。
「…行かなぃで…」ポツリとくぅがつぶやく。「え?」「ごめんなさい…お願い…行かないでぇ…あたし…お兄ちゃんがいないと何もなくなっちゃぅ…他の所何か行かないで…」
空美…!
ぎゅぅう…
俺は思いっきりくぅを抱き締めた。「お…兄ちゃ…ん」「いいよ…ごめん…他になんか行ったりしない…俺は空美以外好きになったりしないから。ココにいるから」すごく愛しかった。可愛い…俺のくぅ。「ぅぅ…好きっ…大好き…愛してるょぉ…」「…泣くな!もぅ離れないから…」チュッ…
優しくキスをした。
「んッ…ぁ…んん…」舌で互いの口の中を舐め回す。熱く甘くとろけて、二人の唇はしばらくして離れた。唇に糸が引く。
「えっちな気分になっちゃったょ…?」チラッとくぅは上目づかいで俺を見た。甘える時はいつも上目づかいを使う所、変わってないなぁ…と俺は笑った。
「実をゆぅと…俺も」
俺はキスをして空美をベットに寝かした。
END