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メテオリック・ボーイ 17

輪廻 2011-06-22投稿
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あの日、デバッガーに選ばれた日。

初めて紗弥の顔を見た。

その人が差し出したパソコンの画面には、今より少し幼い顔の紗弥が映っていた。

「新崎、紗弥。この人から始めるの?」

「そうです。
彼女を取り巻く問題を解決すれば、ひとまずはこのシステムは効力があると言えましょう。
特に彼女自身の問題を解決すれば………」

「了解!!とりあえず探し出さないと。
会ってみなきゃなんとも言えないな」

あのどしゃ降りの雨の日、
パソコンのある部室を聞いて、(ウソだったけど)向かった。
まだ紗弥を探している途中だった。

「ここ………本当にコンピューター部…だよな」

パソコンを求めてとりあえず用具室に向かった。
そして、キミがいた。

そう言えば、初対面なのにサヤの名前を訊かなかった。不自然だったかな。

だから改めてキミが名乗ったときに、
つい口に出してしまった。

「キミらしい名前だ」

パソコンの画面のキミに、

多分俺は、一目見て恋に落ちていたんだと思う。

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