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セタンスクレ34

イサヤ 2011-06-23投稿
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初めは
"出来の悪い部下をもった"
だけど
"馬鹿な奴程可愛い"
そんな風に変わっていたのが…

「知らねぇよ…俺だって…」

いつの間にこんなに好きになってたかなんて

俺が聞きたいくらいだ。

だけど、こいつがいなくなって
当たり前みたいに俺の隣にいた筈の佐木がいなくて

寂しくて堪らなかったのを必死に消し去ろうとしていたのは
まぎれもなく事実だった。


「正直…抱きたいとか抱かれたいとか、よく分からなかったけど…
愛の無い"フリ"したSEXに傷付いたのも、
こうしてまた会いに来てしまったのも…"そういう事"なんじゃないかって、思ったんだよ」


そう言って俺もしゃがみ込む
俯いている佐木に手を延ばすと
ビクリと肩を震わせた

「…んな事言われて…どうすればいいんだよ…どうしたら、…怖ぇんだよ…俺、あんたが…めちゃくちゃ怖い…」


顔を上げた佐木は

泣いていた



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