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罠 14

ゴン太 2011-07-28投稿
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「佐々木さんが、浮気なんて。素敵な奥様がいらっしゃるのに?」


「浮気?じゃ無いですよ。好奇心からというか、今はしてませんけど、
1年前の話ですからね。」


「ふ〜ん、出会いサイトね。奥様には気付かれなかったの?」


佐々木はこの話に食いついた綾を見て、次の行動に移った。


「素面では話せませんので、ちょっと待ってて下さい。」


佐々木が応接室を出た後、綾は自分もしていた事を思い出していた。


一度だけ、出会いサイトに入会した事があり、メールでエッチなやりとりをしたことがあった。

相手は今の佐々木と同じような年上のエス男…


給湯室から戻った佐々木はウィスキーと氷の入ったグラスを持ってきた。

「お酒?隠してたの?」

「仕事が上手くいった時だけ、自分にお疲れさんをしてます。
前祝いしませんか、月曜日の…」


「昼間のお酒か、じゃ軽くね。」

綾はカラダの疼きを酒で紛らわそうと思った。


喉の渇きもあり、差し出された水割りを一気に飲み干した。


「あ〜美味しいわ。」


「お、いけますね。酔って私を口説かないで下さいよ、愛する妻がいますから。」


「大丈夫よ、ハハハ。」

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