「広瀬くん…?」
私は閉じかけていた目を開き、広瀬くんを見る。
「俺たち、まだ付き合ってないよね?」
広瀬くんは静かに聞く。 あ… そういうことになるのかな…?すきって伝えただけだもんね…;
「うん…そうだね…」
と私が言うと、広瀬くんは今まで私を刺激していた指を外し、
「じゃ、やめよ」
と…。 …え!?;
「広瀬くん…!?どうして…」
私は驚きながらも広瀬くんに聞く。広瀬くんは、にっこりと笑って、
「俺が先生と生徒の距離を埋めれたら、続きしよう?」
と言った。
「…それは…広瀬くんが卒業したら、ってこと?」
私はきょとんとしながら尋ねる。
「うん。その時に俺、また告るから。 それで…先生の気持ちが変わってなかったら付き合ってくれない?」
広瀬くんは真っ直ぐ私を見つめた。私はそんな広瀬くんから目をそらせなかった。鼓動が大きくなった。
「ふふ…もう…広瀬くんのばか。こんなに濡らして」
私は笑いながら言った。
「あはっ…ごめん、でもそうでもしないと俺、先生が許してくれても、昨日のこと引きずりそう。だから次はちゃんとしたいんだ。」
「…分かった。」
私はそう言って頷いた。その後、私たちは最後に深い口づけをした。