じめじめした空気。
またこの季節がやってきた。新しい学校、新しい友達、すべてが新鮮なはずなのに…
教室に響く笑い声。適当に一緒になって笑っとけばいいか…(面白くないよその話…あ〜だるい。今日もつまらなそう)
昼休みの終わりをつげるチャイムがなり、掃除のじかんが始まる。友達のゆきがやってきた。
「おはよう。」
「おはようって何時だと思ってんの?(笑)今日はタイミング悪いね〜今帰ろうと思ってたんだ」
「またぁ?あんた最近帰り過ぎだよ」
「いやぁ、五月病でさ☆(笑)じゃ、またあした」
教室を出て歩き出すと、やたら視線を感じる。いつものこと。
長い坂道を下ってやっとバス停にたどり着いた。バスが来るまでで三十分はある。
何してる?学校楽しくなかったからさぁ↓↓今から帰るとこ( ̄ー+ ̄)
送信。
ブッーブッーブッー
またかぁ?最近多いよ〜今から行く。
バスはおっさん臭いから嫌い。満員電車なんてまっぴらだ。さぁて、化粧直し?☆ファンデーションはうすく、まゆは細くキリッと、マスカラは念入りに最後にうすくグロスを塗る。仕上げはお気に入りの香水。
車のクラクションが鳴った。「はぁー疲れた。今日も一日頑張ったよ☆」
「半日ね〜(笑)今日バイト何時から?」
慣れた手つきで左手が太股に触れる。
「ん〜今日は行かない〜」タバコに火を付け、シートを少し倒す。車はいつもの道をスイスイ走る。たわいのない会話は続く。
「よしっ。こっちおいで〜」大きな手が白いブラウスの上から胸を揉む。もう片方の手はスカートをめくり、クチュクチュといやらしい音を立て始める。