「警察所行こう！！！」男はカナに行った『行きたくない…』男はカナの肩に手を置いて優しく言った「大丈夫…ちゃんと俺が警察所まで一緒に行くから☆なっ？」カナはフッと笑いながらボソッと呟いた『産まれてこなきゃよかった…生きてる価値なんて最初からなかったんだ…』男はカナが寂しく笑う顔とふと呟いた言葉に胸が締め付けられる思いがした。俺にはこの子が今まで何があったかは分からない…けど、凄く辛い事があったんだろうと俺は思った…。男はまた優しく言った「価値のない人間なんて居ないんだよ？産まれてきたにはきっと意味がある」カナは『ぢゃぁ…なんで毎日毎日苦しいの!!??寂しい…本当は寂しいの…お母さんは私を置いて出て行った…お父さんにはお前なんて産まれてこなければよかったと言われた…私は本当は誰かに少しでもいい…少しでもいいから愛されたかった…毎日笑うのも…もう疲れちゃったよ』カナはまた寂しく笑う。今にも崩れ壊れてしまいそうなカナを男は見つめた。そして男はカナを優しく抱き締めた「大丈夫…大丈夫だよ。」カナは見知らぬ男に抱き締められ、ただ**大丈夫**と言われただけなのに、なんだかとても暖かいものを感じた。分厚く張られた氷がスーッと溶けていくような感じだった…
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