男はカナから離れて言った「とりあえず…家まで送るよ」カナは下を向いて『いいよ…一人で帰れる…』「またアイツらが戻ってきたらどうすんだよ…家まで送るって」『家には…帰りたくないの…』男は困った顔をした。沈黙が続き男が言い出した「ぢゃぁ、俺の家るか?」『いいの??』男は優しい顔して「いいよ☆狭いけどな」カナは『ありがとう☆』と言った。「ぢゃぁ行こう」二人は暗い道を歩き出した。すると若者の男の笑い声がした、その瞬間カナは耳を押さえてしゃがみこみガクガク震えていた…「…大丈夫か??」カナは平気ぶって『う…うん!大丈夫大丈夫!』男はカナの前に行きしゃがみこみ背を向けて「おんぶしてやるよ…」『え…いっいいよ!』「いいから早く!」『う…うん』「よいしょっとっ!軽いなぁー!」カナは恥ずかしくてたまらなかった『やっ…やっぱ降ろして!!』男は無視してスタスタ歩き始めた。『…降ろしてってばぁぁぁ!』「うっせぇな!そこの川に投げるぞバカ!おとなしくしとけっての」カナはおんぶなんて凄く恥ずかしかった、でも口悪く言う反面男の優しさが伝わってきて嬉しかった。『ねぇ…名前なんていうの??』男は笑いながら言った「俺は翼!!そっちは?」『私は…カナ』