美紗は脱衣所から出て来ると、キッチンで朝食の準備を始めた。
すると、暫くして和也が薄い水色のミニブリーフを穿いただけの姿のまま、バスルームから出て来た。
美紗は和也に背中を向けたまま、和也に尋ねた。
『ねぇ…、和也君? 朝食はどうするの…?』
すると、和也が美紗の背後にぴったりと身体を合せて腰をグリグリと美紗の下半身に擦りつけながら答えた。
『そうだな……、今日は朝飯は要らないや……! それより、美紗は今朝何を食べるの…………?』と言って和也は美紗の耳元に生温い息を吹掛けながら、下半身をグイグイと擦りつけた。
『も、もう…… 駄目ぇ………っ、 和也君…、そんなにおチンチンをグリグリと擦りつけ無いでよぉ〜!』と言って美紗はモジモジと腰を捩らせた。
『美紗さん…! 俺のフランクフルトも美味しそうだろう……?』と言って和也は益々激しく美紗のお尻に擦りつけた。
『和也君……、もう駄目だったって言ってるでしょう……! 朝食を食べないのなら、早く予備校に行きなさいよ………………っ、!』と美紗は激しく腰を振って抵抗をした。
『はい、はい、それじゃ〜、予備校に行きますよ〜だ………!』と言って和也は美紗に捨て台詞を残して自分の部屋に向って行った。
和也は自分の部屋に戻ると、小さな黒い物体を手に持つと、イソイソと夫婦の寝室に入って行った。そしてベッドの側にある観葉植物の鉢植にその黒い物体を仕掛けた。
その黒い物体とは、実は盗撮用の小型カメラだった。和也はその小型カメラで電波を飛ばして、自分の部屋のパソコンの画面に写して観る魂胆らしい、
和也はその小型カメラを仕掛け終ると、ニンマリとほくそ笑んだ。そして何喰わぬ顔でまた自分の部屋に戻ると、予備校に行く準備を始めた。
その頃、そんな事を知る由も無い美紗はのんびりと簡単な朝食を済ませていた。美紗は朝食を済ませると、脱衣所に向って行った。そして脱衣所の洗面台で綺麗に歯を磨いた。
美紗は歯を磨き終ると、脱衣所の藤製の箪笥から真新しい紫色の網タイツを取り出すと、なまめかしくその網タイツを両方の足に穿いた。
そして美紗が脱衣所から出て来ると、玄関先から和也の呼ぶ声がした。
『美紗さん…、じゃあ、予備校に行って来るわぁ〜!』
『和也君…、行ってらっしゃ〜い!』と美紗は手を振りながら和也を見送った。