「あッヤバ…こんな時間かぁ」
祐輔との話は楽しく、地元の駅に着いても近くのファミレスでずっと話していた。そして気が付けば12時を回ろうとしていたのだ。
「あッ親父さん厳しいんだよな!?ごめん引き止めちゃって!!」
「うぅん、良いの!!あたしも楽しかったし。でも今から帰ったら怒られるし…友達に泊めてもらえるか電話してみるね」
飲み会などで帰りが遅くなる夜は大抵独り暮らししている友達の家に泊めてもらっている。大学に近いし、便利だ。
「あッだったら俺ん家来る?今親旅行でいないし」
「マジ?平気なの?」
「うん、アキが良いなら」
「電話代もったいないから行きます」
携帯代はなるべく安くをモットーに頑張るあたし…。
でも着いてから気付いた。付き合ってる男女が泊まってすることと言ったら…。
「風呂トカ適当に使って良いよ〜」
「あッじゃぁお借りします…」
緊張してきてしまった。
湯槽に浸かりながら先に起こることを考えてみた。赤面。
「お風呂ありがと。あとティーシャツとジャージも」
パジャマ代わりに祐輔はティーシャツとジャージを貸してくれた。デカイ。
「良いよ〜俺もシャワッてくる〜」
お願いだからあたしをこれ以上緊張させないでください…
そぅ思い、気が付けばあたしは後ろから祐輔に抱きついていた。