あれからしばらく車彼も原チャ彼も来ませんでした。久々に誰かを連れ込んだと思ったらそれは女の人で、201女の話し方的に年上のようでした。静かに話していたので全てを聞き取ることは出来なかったのですが、話の大筋は掴めました。原チャ彼と上手く行かなくなって車彼と付き合い始めたんだけど、それは201女的には浮気と言う認識はなくて悪いことをしたとは思ってない。と言うものでした。話の中で原チャ彼とちゃんと別れていないと言いつつ悪いことをしたとは思わないと言い切った201女に始終味方をする相談相手。『そこ浮気だって教えるべきだって』と思いつつ、あの修羅場はどう相談するんだろうと少しワク?している自分がいました。結局、あの出来事は話すことなく相談相手は帰っていきました。どんな理由があろうと浮気じゃないと言っている手前、原チャ彼とのエッチを受け入れたなんて言えなかったんだと思いました。その後も男が訪ねてくることはありませんでした。『2人追う者は1人も獲ず?Iさん、本当に不倫は文化…何ですか?』なんて論点がそれた事を考えていると久々に隣からロフトベッドの軋む音が聞こえてきました。隣に入っていく足音はヒールのある靴だけだったはずです。『話し声も聞こえなかったし…じゃあこの音は何っ!?』201号室の七不思議?一つしか不思議な点はないけれど久々だし不思議だしで私の好奇心は過去最高に(笑)全ての作業を中断して耳を傾けました。普段と同様に少し抑え気味のアエギ声…しかし『いつもより感じてる?』そんな印象を受けました。そして『いつもより長い』さらに『軋む音がぎこちない…?』私は第3の男の存在を考えました。しかしエッチ前も最中も後も、男の声どころか会話がありませんでした。それから数日間、男の出入りは一度も目撃することなくエッチは聞え続けたのです。ここからは私の仮説に過ぎませんが、隣に音漏れしていることを知っていたプライド高き201女は、2人の男に捨てられた後エッチしているかのように装ってオナニーをしているのではないでしょうか。今夜もまた、自分を捨てた男を想像しながら自身を慰めている音がします……☆完☆
お詫び:これは実話に多少の装飾を加えた小説となっています。実話をほぼ忠実に再現した為結末が曖昧な事を深くお詫びします。