「うっわ…まじ最悪だし…」
ロッカーの中を見て、ショックを受けている聡史。
「何、どしたの?」
聡史の隣にしゃがみこむ真希。はぁ〜…と長い溜め息をつき、その場に座り込む聡史。
「ジャージが無い…」
「えー?次体育だよ?」
「知ってるよ!俺が一番好きな科目の体育だよ!だからショック受けてるんだろーが(泣)持ち帰ったの忘れてたー!!」
立ち上がり、叫ぶ聡史。少し恥ずかしがる真希。
「聡史…声でかいから…(汗)てかテンション高すぎ」
「あ〜あ…どうしよう…」
自分の席に戻り、椅子に座る聡史。ついていって、聡史の前の席に腰かける真希。
「聡史、お兄さんいなかったっけ?借りてくれば?」
「!!!」
真希の言葉を聞き、表情がパァっと明るくなる聡史。
「ソレダーッ!!そうと決まれば、真希!ついてこいっ!」
「はぁ?何で私まで…」
「あと5分しかない!急ぐぜ真希!」
真希の言葉は耳に届かず、聡史は真希の腕を掴み走り出す。
「ちょっとぉっ(汗)」