「先…生………!好き…です!」
授業は終わり次は移動教室なので教室にゎ先生とあたし、日比谷志穂しかいない。
中学三年生の大事な時期に私は先生に恋をしてしまった。
教育実習生の先生、市村暁葉(いちむらあきは)は大学一年生。
「日比谷さん…何かの罰ゲームかな?」
優しげな眼鏡のレンズの中の瞳は少し困っているようだった。
「違っ………私、本気です!!」
大人は何で信じてくれないんだろう……。
「ほら…みんな授業行ったよ。急がないと。」
話をそらされた。
「分かり…ました…。」
私の恋は終わった。
教材を持って教室へ向かう。
「待って。」
腕をつかまれて振り返ると市村先生は私にキスをしてきた。