「え、あ、はい、週三日くらいは入れると思います…」
今はバイトの面接中。小さい頃から先生という仕事にあこがれてた俺は、生まれて初めてのバイトに塾の講師を選んだ。ただ塾とはいっても、たくさんの人数に一斉授業をするタイプではなく、一時間に二人を見る個別指導タイプの塾だ。
面接からしばらくしたある日、自宅に採用の電話がかかってきた。バイトも初めてだが、こういうな面接にのぞむのも初めて。一発合格できるとは思ってもなかったので最高にうれしかった。
採用されて二日後に初めての授業の日がやってきた。その日は中学二年生の女の子二人組の担当だった。
つづく。