『やめてください』
さっきは背中を撫でた手が今度は首筋やら頬をなぞりはじめた。
『んっ…やっ…だからっそれっ』
『もっと聞かせてよ、紗耶香の声。俺めちゃくちゃ興奮してる』
抱きしめられるような形になり左手は尻をもみしだき、右手は胸をこねる様に愛撫する。
『あっんっ…ふっ…あぁっ』
我慢しようとすると余計に喘ぎ声となって漏れる。
体中が熱くてされるがままになってしまう。
『紗耶香こっち向いて』
顔を上げると彼がじっと見つめてきた。
『今紗耶香すごいエロい』
自分でもわかってる
体がすごく熱くて
涙が出そうなくらいに潤んでるし
少し開いた唇から漏れる息も熱い
何より体の奥がジンジンした。
彼があたしの名前を呼ぶ度に体の奥の疼きが強くなる。
(言ったらダメやってわかってるけど…)
『キスして』
『キスだけで我慢できるの?』手は愛撫は続けたまま意地悪な顔をする。
それならあたしも意地悪を返す。
服の上からでもわかるくらいに盛り上がる彼の股間を手の平で少し強めに押さえ付けた。
『我慢出来ないのはあたしだけじゃないと思うんですけど』
『言うねぇ』
きっとこんなことしちゃいけない場所だから、どうかしてたんだ。
『紗耶香がこんなに大胆なのは、みんなの戻りが遅いからかな?』
そう…今会社にいるのは彼とあたしだけなのだ。
直帰の社員と夕方戻りの社員が帰るまで少なくとも2時間。
答える代わりに彼の顔を引き寄せ唇を重ねた。
『ん…ふっ…っ……』
なんのためらいも無く舌が挿し込まれ絡み合う。
くちゅくちゅと唾液の絡み合う音が耳に響く。
思わず内股を擦り合わせてしまう。
それに気づいた彼に抱えられ、テーブルに乗せられ足を開かされた。
ストッキング越しに熱く潤いはじめた部分を人差し指と中指で優しくこすりあげる。
『んんっあっあうっん』
口のはじから混ざり合った唾液が零れる。
唇が離れ零れた唾液を追って彼の唇が胸元へ下りていく。
『もっと…もっと強く触ってっ』
既に下着とストッキングが漏れだした愛液で色を変えていた。