暫く二人の乗った営業車は目的地である郊外のファミレスに到着した。
『さぁ、えみり君、
此処に先客を待たして居るんだよ…!じゃあ、ファミレスの中に入るよ!』と兼人が部下のえみりに言うと、二人はファミレスの駐車場に車を置いて建物の中に入って行った。
建物の中に入ると、窓際の真ん中の四人掛けのボックス席にその先客が座っていた。
何とその先客は女性のお客様だった。歳の頃はえみりよりも、年上の45歳位だろうか、
年齢の割りには凄く体型もスレンダーで、バストもえみりと変わらない位の素敵な大人の女性だった。
『えみり君、この素敵な大人の女性が高尾由希子さんだ。えみり君、ご挨拶をしなさい。』
『初めまして、高嶺絵実理です。今日は宜しくお願いします。』とえみりは緊張しながら先様にご挨拶をした。
『こちらこそ、宜しくネ……! まあ、こちらも素敵なお嬢さんネェ―――! それよりも兼人さん! 随分私の事を褒めてくれたけど、何も出ないわよー―! あははははー―!』と由希子さんは独りで高笑いをした。
『由希子、いや、由希子さん、いきなり冗談がキツいなぁー―!』と言って兼人は顔を蒼褪めながら苦笑いをした。
『