初授業まで時間が少しあったので授業で使う予定のテキストをパラパラめくっていたときだった。
「せんせい今日はじめて?」
突然横から声をかけられた。見た目は小学生の高学年くらいに見える女の子。始めてみる自分にやたら興味を示しているようだった。
「そうだよ。よろしくね。」
軽く返事を返してはみたが可愛らしい女の子を前に内心ドキドキだった。
「やっぱりね。見たことない人だと思ったから。何年生の先生するの?」
「え、えっと、今日は中学二年生かな。」
「えっ、じゃあ先生わたしの担当かなあ?!。浦野美香っていうんだけど。」
担当名簿を確認してると確かに目の前の女の子が自分の担当のようだった。小学生ぽく見えたこの子は実は中学生だったようだ。
「あ、そうみたいだね。偶然だなあ。じゃあ宜しくね。」
「うん。こちらこそ!じゃあもう始まる時間だよ!」
不思議な出会いで初授業の幕が開けた。そしてそれが禁じられた出来事のはじまりだった…
つづく