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輪廻 2012-03-31投稿
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「ティア、必ず毎朝私の精液を飲み干してから、いってきますと言うんだよ」

ティアは地獄に堕ちた気分のまま、笑顔でそれを飲み干した。

「いってきます」

涙は流さなかった。
倫子に気づかれてはいけない。
彼女の両親がそんな事をしていると知ったら、彼女に耐えられるわけがない。

ティアは契約書の最後の文章に縛られていた。

『なお、私・上崎ティアを居候として認めて下さった杉屋倫子様の処女をもって、ここに誓います。』

純真無垢と知って、実の娘の処女を人質にした。
あの優しい倫子を傷付けてまで、自分だけ逃げ出すわけにはいかない。

むしろ、それが両親の狙いだった。
倫子には全く関係ないこと、さらに彼女の純真さに背を向けて逃げ出せば、
ティアは罪悪感を感じる。

(毎朝のこれに耐えさえすれば…)

しかし狂った義両親が、これにとどまるはずが無かった。

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