ふたりの熱い時間が過ぎた時には雨も止み、何事もなかったように家に帰った。
その日、団地の会合があり近くの居酒屋で棟の代表が集まり、短い報告の後飲み会が始まった
奥様や旦那様と同じ団地に住んでいても、久しぶりに会う面々だ。
気だるいカラダをアルコールが潤しいい気持ちになっていた
トイレに入ろうと席を立った時、トイレの入口から大柄な男が出てきた。
「一美さん、飲んでますか?」
佐野剛志ー市内の建設会社勤務、50代半ばの×いちで、趣味が柔道で高校生にも教えている
「佐野さん、今度娘が佐野さんの教えている高校に入学しましたよ。」
「是非とも柔道部へ入れて下さい…。」
「彼女は吹奏楽にいくみたいで、中学でもそうでしたから。せっかくのお誘いですが…」
「そうでしたね。あ、そうそう、これ後で見てきださいね。ラブレターです。ハハハ」
そう言って封筒をわたされた
トイレの中、封筒を開けると写真が二枚入っていた。車の後部座席、裸で絡む男女の写真…肉棒に舌を絡めているのもあった。
まさに、自分だった。
緑色の画像ではあるが、はっきり私の顔が写っていた
写真をソフトジーンズのポケットにしまい、トイレを出て席へ戻ると自分がいた隣に佐野さん座っていた。
緊張していた私に乾杯しながら、小声で話しかけた
「一美ちゃん、いい出来映えでしょう。ビデオからカットしたんだよ。」
「あれを…どうするおつもりですか?」
「この席が終わるまでに考えますよ。飲みましょう、明日は日曜だしね」
そう言うと、持ち前の明るさで回りの方々を捲き込んで飲みだした
飲み会が終わり、佐野さんと私は同じ棟なので一緒に歩いていた。
一階にある佐野さん宅の入口まで来た。
「家族は里帰りだから、誰もいませんよ」
「あの…今日は…」
「心配じゃないの?誰かに見られないうちに入って…」
急かされながら佐野さんの家に入り、入口近くのキッチンから娘の携帯に電話した。
娘がでて遅れる事を話している時、後に回った佐野さんが胸を触りだした。
「切るなよ、続けて…」
私の左腕を上げ佐野さんの頭が脇から潜り込み、胸を揉みながら顔を押し付けてきた
「お父さんは…アァ…そう寝てるの…アァ、えっ?大丈夫よ…少し酔ってるかな…ハアァ」