本音を白状すると、話が尽きてくるのが残念だった。もう十二時回ったから、おふくろも眠いはず…
「あんた元気ね、眠くないの?」
「若いからね。母さん眠いだろ。無理すんなよ」
母さんは微笑んでちょっとうなづいたけど、まだ眠くないのと言ってくれた。
とぎれとぎれの会話にオレの彼女の話が出てきた。
「あんまり好みじゃないだよね。」
「あら、可愛いじゃないの」
「やっぱり母さんぐらいグラマーな方がいいなぁ」
わざと上から下まで見て回した。
「からかわないの。気にしてるんだから。」 母さんは少し肉が付いて来たのを本気で嘆いていた。
「その年でそれならいいんじゃないの?」
「 つい二、三年前にはあんたぐらいの若い男の子にナンパされたこともあるのよ。」
「へぇー、で、どうなったの?」
興味津津のオレに慌てて答えた。
「どうもなりゃしないわよ、やあねぇ」
「なんだ、すごい話が飛び出すかと期待したのに。」
「ば〜か。ん・で○○ちゃんはそんなにペチャパイなの?」ペチャパイって言ってないのに…やっぱりはたから見てもそうなんだ…あぁ母さんの胸、今は特別大きく見える。