美貴は恐怖でひきつりながら激しく身をよじった。
「放しなさいって言ってるのよっ!高木君!やめなさいっ」
普段の高木からは想像もつかない程、ものすごい力で美貴は手首を押さえられていた。
「俺にもう来て欲しくないんだったら、一時間だけ大人しくしてくれない?」
冷ややかに美貴を見下ろして、高木は言い放った。
「馬鹿なこと言わないでよっっ!放しなさい。今すぐよ!いずれ人が来てあなたは問題になるわっ」怯えながらも美貴は抵抗を止めない。
「頑固だな…縛っちゃうよ?」
高木は穏やかなままだ。
「高木君…放して!好きなときに休めばいいわ。だから放してっ!」
美貴は腕を振りながら高木を睨みつける。高木も睨み返してきた。
「人にお願いするときの態度間違ってない?教師なんだろ?俺が教えてやるよ…」高木は片腕で美貴の両腕を押さえると、器用に自分のベルトを外し美貴の腕をベッドに縛り上げた。「いやあっ!!放してっ…何をするのよ!このままだとあなたは本当に…」
美貴は最後まで喋れなかった。言葉の最後の方は声にならずに、押しつけられた高木の口の中に消えていった。
「んんんっ!…んふっ…ふぅんっっ」
美貴は目を開けたまま口づけを受けた。