一方その頃、剣君は
本館の貸切り露天風呂(青葉の湯)に独り浸かっていた。
『あぁ……! たまには独りでこうして、
青葉を見ながら浸かる温泉ものんびりとしていいな―――!』
と剣君は至福の時に
独り言を呟いた。すると貸切り露天風呂の脱衣所の方で何やら人の気配がした。剣君は、優花が入って来たのかと思い脱衣所の方に向って声を掛けた。すると暫く沈黙の後、思い掛けない人物が現われた。
それは此処の湯宿の女将の志津絵さんだった。 裸のままの状態の剣君の姿に志津絵さんは顔を真っ赤にして、どぎまぎしながら剣君に尋ねた。
『あ、あの〜、お客様、お湯加減は如何でしょうか……? 』
『え…、はい…いいお湯加減ですよ……!
それが何か………?』
『あ、あの〜!お客様…! よろしかったら今日はお客様達一組だけですから、特別接待と言う事で女将の私がお客様の御背中を御流ししましょうか…?』
『え…! いいんですか……? そんな事をして頂いて……、
でも後から連れが此処にもう直ぐ入りに来るんですよネェ……!
残念だけど………、』
『大丈夫ですよ!お客様の奥様も同様のサービスをされてますから、此処には来ませんわよ………! と言っても家の仲居さん達が
奥様の御背中を御流ししていますが……!』
『そうですか、じゃあ、折角の女将さんの志津絵さんに接待をして貰おうかな……!』
『そうなさいませ、
じゃあ、脱衣所で着物を脱いで来ますわ!』
と言って志津絵さんはいそいそと脱衣所の中に入ると、脱衣籠に着ていたピンク色の着物と下に着ている同色の長襦袢を脱ぐと、志津絵さんの白い柔肌が露わになった。しかも
熟女らしく少しだけ下腹部のお肉が二重になっていて、そこに紫色の股縄みたいな紐Tバックパンティーが見事に股間に食い込んでいた。
志津絵さんは白いタオルで前を隠しながら羞じらう様に岩風呂に浸かりに来た。
『おぉ――! 女将さんの白い柔肌も中々そそりますねぇ―――!何よりもその紫色の股縄みたいな紐Tバックパンティーは特にそそりますよ……!』
『嫌だぁ…!恥ずかしいわぁ……そんな事をおっしゃらないでぇ……! それに女将さんじゃあ無くて、志津絵って呼んでぇ……!』
と女将の志津絵さんは吐息交じりの甘ったるい声で言った。
そして2人は岩風呂で向かい会うと、お互いの身の上話をし始めた。