翼とキミは屋上に行った。
翼はポケットから煙草を出して火をつけ地面に座って煙草を吸っている。
「ねぇ?また先生に怒られるよ?」『しらねぇよ』
「もう…」
ミキは翼の隣に座った。
「ねぇ…?」
『ん〜?』
「翼さぁ、彼女いないの?」
『いねぇ』
ミキは翼の顔を覗きこんで
「じゃぁさ、ミキが彼女になってあげよっか?翼なら……」
翼はミキをみた。ミキは翼をじっと見つめて制服のボタンを一つずつ外しはじめた。
『……』
「ねぇ…翼ならただでやらせてあげる☆」
翼はスッと立ち上がって
『お前みたいな奴好かねぇ』
と言って屋上のドアを開け中に入っていった。
「なによ!!バカ!」
ミキは大声で叫んだ。
あれから5年…翼は19歳。
ハァ…疲れた〜…仕事が終ったのは真夜中。トボトボ家に帰っている途中…プルルル…プルルル♪翼の携帯が鳴った。
『はい』
「翼〜!!」
ミキだった。久しぶりの電話だ。『お前かよ…っなんだよ?』
「私ねぇ結婚したの〜♪」
『おぉー!お前もついに結婚かぁ!よかったな☆』翼は笑いながら言った。
「うんっ!また私の可愛い赤ちゃんでも見にきてねぇ!?」
『はいはい〜分かったよ!それよりお前今何時だと思ってんだよー真夜中だぞ?』
「ハハッごめんーつい」
ミキは笑いながら言った。
『まぁ幸せにな☆』
「ありがとう☆翼も早く好きな子くらい作りなよ!じゃあね!」
『おう〜じゃぁな!』
翼は電話を切った。
またしばらく歩いていると
「ガハハハハッッ!」
男数人か?笑い声が聞こえてきた。ガヤガヤうるせぇな…。こっちは仕事でヘタヘタだってのに…。