またしても朝から倫子は鷹松に連れて行かれていた。
ティアは彼女を追うことはしなかった。
本当に幸せそうにしていたからだ。
もうティアには、倫子が無理矢理委員会室に行っているとは思えなかった。
「連れて来たぜ！！」
「今日はティアちゃんのお母さんのこと、聞かせて下さい！」
「ああ…まだその事言ってたのか。今日の終わりにでも教えてやるよ」
「本当！？」
倫子はあくまでティアの母親の居所を聞きに行っていたのだ。
例え自らの体がどうなろうと。
心配になり、ティアは放課後に結局、委員会室に向かった。
中から鷹松の声がした。
「…ってわけよ。つまりこの写真もお前の親父が用意したモンで、あいつの母親がどこにいるかなんて俺は全く知らないわけ」
「ちょっとそれどういう…！！！」
ティアが中に入ると、倫子は虚ろな目で、涙を流していた。
「ちっ、じゃあそういうわけだから…！」
倫子は口元にうっすら笑みを浮かべ、ティアを見た。
「騙されちゃった……」
「待ってよ…！」
「ごめんね。変な期待させて…」
「待ってよ…！！あの写真…！倫子の…お父さんが用意したの…！？」
「パパが…鷹松くんに私を犯す様に……仕向けたみたい……。後で情報をネタに…ティアと私を両方犯せる様に…」
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