マイは泣いていた。
「狩野さんどうしたんですか?」
マイは問いかけにも応じない。
仕方なしに先に警備会社に連絡をし、セットが遅くなるのを伝えまた更衣室に戻るとマイは落ち着いて前だけを見ていた。
「狩野さんどうしたんですか?」
どうやら旦那さんは出張と言いつつ浮気をしていたらしい。
そして信じていた旦那さんに裏切られて頭が真っ白になって仕事をしていたらしい。
俺は落ち着くまでマイのそばにいた。
マイは美人というわけではないが自分の中で何か気になる存在であった。
「とりあえず今日は帰って旦那さんとお話したほうが……」
と言ってマイに近づいた瞬間にマイが抱きついて来た。
俺は一瞬ドキッとし理性を失いそうになるが何とか我慢をして優しく抱き締め頭を撫でてあげた。
しかし年上の女性に抱きつかれそして良い香りがする。
俺の下半身は反応してしまい何とかバレないように腰を引こうとするがマイが離さない。
挙げ句の果てにはマイに
「主任息子さんが当たってますよ」
と言われハッとしてマイを突き放したがマイがキスをしてきた。