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彼女の望んだ解答 Q9

輪廻 2012-07-20投稿
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「お前なにしてんの!?こんな時間にンな高級マンションで!」

恭太は一瞬で思いついたことを言うしかなかった。

「姉ちゃんがここに引っ越してさ!その手伝いやらされてんだ!」

どうかマンションの住人には聞こえませんようにと祈りながら、恭太は大声で友人に嘘を吐いた。

「…そっかぁ!頑張れよ!」

「おお!じゃあな!」

恭太は冷や汗を身体中に感じながら、雪美が心配そうに待つエレベーターまで急いだ。

「…恭太…!大丈夫でしたか?さ、乗って…!」

急ぎ駆け込み、エレベーターの扉が閉じたと同時に、恭太は尻餅をついた。

「っはぁ…!!危なかった…!」

「上手く誤魔化せたようですか?」

「た…多分…。いや、あいつなら間違いなく、大丈夫です。まさかこんな時間に外出歩いてるなんて…」

「……到着しました、荷物を下ろしましょう」

雪美は申し訳ないという気持ちからではなく、恭太のことを考えて、自分とこんな関係になって良いのかと、改めて思った。

(教師と生徒………。あの人と私みたい…)


「はぁ〜疲れた!さてと、先生のリクエストはオムライスでしたっけね。さすがにオムライスくらいはちゃちゃっと作れますよ」

「すごい……」

「……あ〜、そうだ。…まずは、ご飯を炊かないとですけど…」

ご飯が炊けるまで、二人は休むことにした。
考えたら、補習終了から今まで、動きっぱなしだったのだ。

「恭太……。私は本当に幸せな教師だと思います。こんなに善くしてくれる生徒に巡り会えて」

「どうも。どうしたんですか、かしこまって」

「私、このままじゃあなたに甘えてしまいます」

雪美は震える声で、切ない表情で言葉を紡いだ。

「だから、やっぱり……あっ」

恭太は雪美を押し倒し、乱暴にキスをした。

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