僕はあれからマキさんの家には行っておらず1ヶ月位が過ぎ僕は遠方へ初めての一週間の出張に行き無事何事もなく終わり帰りに会社に寄り出張の事をまとめようと思った
そして8時を回っていただろうか会社に着くと普段であればみんな退社している時間なのに明かりが付いていた
僕は誰かいるのか?それとも消し忘れか?と半信半疑ながら中に入ると
そこには…
デスクで泣いているマキさんがいた…
「マキさん…」
「哲也君…」
僕はマキさんに近付いた
「来ないで!」
「えっ…?」
マキさんはハンカチで必死に涙を拭いている
「マキさんどうしたんですか?」
「あなたには関係ない!何しにきたの?」
「あっいやっ出張の奴を今日中にまとめようと思って…」
「そお…じゃあ早くやって帰りなさい!」
「はい…」
僕はデスクに座りパソコンを開くがマキさんの事が気になって仕方がなかった
マキさんはまだ泣いている
僕は意を決してマキさんに近付いた
「マキさんどうしたんですかぁ?」
「あなたには言えない!」
「なぜ?」
「何でも!」
「マキさん!言って下さい!僕マキさんの力になりたいんです!」
「ほんとにぃ?」
「はい!」
マキさんは立ち上がり僕に抱き付いた