そしてその日の夜
「愛来週の土曜日綾の出産祝いでうちの会社の人が二人来るんだけどいいか?」
「えっ?出産祝い?」
「うん綾の顔見てみたいって言って…愛が嫌なら断るけど…」
「ううんあたしは大丈夫だよ!」
「そっかぁ…なら良かったよ…」
「男の人二人来るの?」
「いや上司の女性と同じ年の男の人だよ」
「上司の女性…」
「あぁ…困っちゃうよなぁ…」
「うっ…うん…でも綾のお祝いだから喜ばないと!」
「まぁそうだな!うちの両親も家が遠いし祝ってくれる人余りいないからなぁ」
僕は妙に納得してしまった
「それとあたしこれから通信制の学校に行こうと思ってるの…そうすれば家でも勉強できるし…ダメかなぁ?」
「愛がやりたいなら好きにしていいよ!」
「ほんとにぃ?」
「あぁ…せっかく目指している物があるんだからそれに向かわないと後悔しちゃうからな!」
「ありがとう哲也さん!」
「いいや半分は俺が行けないんだから…子供が出来るって分かってて中だししてたんだから…まだ夢がある愛から奪った気がしてるから…」
「そんな事ない!そんな事ないよ哲也さん…あたしが…あたしが…」
「ん?何あたしがって?」
「ううん何でもない!来週楽しみにしてる!」
「そうだな!じゃあ僕風呂入ってくる」
「うん!」
僕が風呂場へ向かうと愛は下を向き塞ぎ込んでしまった