僕とマキさんは中に入り
「哲也君大丈夫?」
「大丈夫ですよ!それよりマキさんこそ大丈夫でしたか?あんな話聞かされて」
「うん…愛ちゃんの気持ちも分からなくわないの…同じ女性として…父親にレイプなんかされたら自暴自棄になるわよ…あたしだって…でもさすがにここまでは考えつかないわよ…最近の若い娘は恐ろしい…」
その後しばらく二人共何も話せずにいた
そして西日が刺す頃
「なんかここにいてもどんよりするだけだから外に行きませんか?」
「そうね…何かあたしここは好きになれないかも…」
「そうですよね…僕、早くここを引き払ってマキさんの所に行きます!」
「そうね!その方があたしも安心するかも…」
「じゃあ行きましょう!僕腹減りました…」
「あたしも…」
そして僕とマキさんは家を後にした
その頃武田の家では
「愛ちゃん惜しかったねぇ!後一歩だったのにねぇ…」
「あんた!そんな呑気な事よく言えるなぁ!愛ちゃんはどんだけ…どんだけ傷ついて…!?」
愛は高橋の腕を掴み首を振った
「愛ちゃん…」
「ねぇ武田さんあれ飲ませて欲しい…」
「いいのかい?」
「ぅん…」
「あれって何だよ?愛ちゃん!」
「君も一緒にどうだい?楽しいぞぉ!」
「何だよ?何するんだよ?」
「ふっふっふっ…」
武田は台所へ行き一分くらいして水の入ったグラスを愛に差し出した
そして愛は躊躇いもなく一気に飲み干した