「え、と…そんな沢山のやりたいことやっただけ、偉いと思うよ…その、僕なんか自分に出来ることに制限かけちゃったりするから」
李人は僕を伺いプッと吹き出した
「慰めてんの?お前ってなんか可愛いな」
かっ
可愛い??
いやいやいやいや、言われたことないし!
「…なーに真っ赤になってんだよ!可愛いやつだなあーもー」
「可愛いくなんかないっ!なに言ってんの」
うわあ、恥ずかしさのあまり確かに顔が熱い
きっと真っ赤だ
うわあああ
李人はふんふん頷きながら「なんか想像と違ってたなあ、もっとお前らみたいなのって他人に無関心で冷たいのかと思ってたよ
話しかけてもすぐ目を逸らすし」
だ、だって怖いんだもんね
「お互い様だよ…君たちはいっつもクラス中に聞こえるくらい大きい声で笑ったりして
なんか怖いんだろーな、とか思ってた」
李人は何だよそれ、と爆笑した
僕も笑った
楽しくて、驚いていた
「楽しくなりそうだな」
と一人言みたいに李人が呟いたけとが、心から嬉しかった