『いつも終わったら離れていって…やる気になったら戻ってきて…やりたいだけなら他でやって』頭の中がグチャ?だった。ヒドイ言い方…素直に寂しいと言えばいいのに…その一言が私には言えなかった。 『…お前。ふざけんなよ』 『きゃっ…ンッ…』 突然の出来事に一瞬頭が真っ白になった…わかったことは彼が今までにない顔つきで…理性を失った一人の男に見えた。舌を強引に絡ませる。キスに応える余裕すらなく抵抗していた。 −ズブッ…− 『痛ッ…なに…や…めっ。アッ…ハァ』 痛みと快感が同時に体の中を突き抜けた。抵抗する暇もないくらい彼が責めてくる…。激しく…熱く…。 −ズブゥッ…グチュグチュ…ズンッズンッハァ…ハァ…− 『あぁッ…お…願いっ。も…ぅ…やめ…て』もはや私の声は彼には聞こえないのか…。動きは速さを増し、私の奥へと入ってくる。 『アッ…アッ…ンッ…ハァ…ダメ…もぅ…許っ…し…て…』 一粒の涙が頬をつたって彼の手に落ちた。その瞬間にようやく彼も絶頂を迎えた。 −ハァ…ハァ…− どちらの体温なのかわからないくらい交ざりあった。呼吸を整えた後、向かった先はテーブルに置いてあるタバコだった。そぅ…また私から離れて…。 −カチッ…ふぅ…ヂュウッ−私は彼の行為に自分の目を疑った。彼はタバコの火を自分の鎖骨へ押しあてたのだ…。鎖骨には…最初の行為で私が彼につけたキスマークがあった。 『痛っ…』 熱さで顔が歪む。 『なにやってるのよ…』 『俺がタバコを吸ってたのは自分を抑えるためだった…。お前のこと好きだからやりたいとも思うし…一つにだってなりたい。でも気持ちだけでいったらお前を壊しそうで…それが怖くて気持ちを紛らわしてた…。ごめん。逆に不安にさせたな…』