ある祝日の日に、いつもは元気に帰って来る娘の香緒里(16歳)が静かに玄関のドアを開けそのまま部屋に入り閉じ籠ってしまいました
晩御飯になっても部屋から出て来ない娘に私(里穂38歳)は『どうしたの?何かあったの?部屋のドアを開けて…』と部屋の外から声を掛けていましたが
香緒里は『何んでもない…お母さん入って来ないで…』と部屋の中から言うだけで部屋のドアを開ける気配がありませんでした
そんな娘に私は思春期だからと娘の様子をみて改めて話す機会をつくって話をしょうと思っていました
翌日の娘は『何もないから…』といつもより早く家を出て学校に行きました
私が家事も済ませて家でのんびり寛いでいると私の携帯が鳴って画面を見ると義弟(拓也 40歳)からの電話でした
『もしもしお姉さんお久しぶりです…元気?兄さん(旦那 優 43歳)は…?』
『仕事に行っていないけど…何か?』
『いや居なきゃ良いんだけど…お姉さんも香緒里ちゃんから聞いてない?』
『何をですか?香緒里が何か?…』
『いやー!!昨日、香緒里ちゃんが僕の所に訪ねて来てさぁ…』
『香緒里が拓也さんの所に行ったんですか?香緒里帰って来て変だったんだけど香緒里に何か…?』
『いやー香緒里ちゃんも見ない間に大きくなって益々、お姉さんに似てきたんじゃない?』
『香緒里も年頃になって…何も言わないから心配で…拓也さん何か知ってたら教えて下さい』
『ん…実は…香緒里ちゃんに親に内緒にしてくれってお願いされたんだけど…お姉さん知りたい?』
『お願いします』
『兄貴には内緒だよ!!僕が香緒里ちゃんに怒られるから…聞いても絶対にお姉さんの胸に収めて内緒に…秘密守れる?』
『絶対に守ります。お願いします』
『わかった…じゃ電話で話せないから今から〇〇〇ホテルのロビーのラウンジで待ってるから来て』
『わかりました…支度をして行きます』