私には見知った人もいない無縁の街、拓也に送迎されて連れて来られていたけれど今日は拓也の送迎も無くて一人で医院に来ました
実は予約の時間を過ぎてしまっていたんですが、先生から『今日は来ないんですか?』と連絡があり『今からでも…』『昼前までに来て貰えれば…』と言われて私は外出しました
私は歯医者は何か苦手です…まるで子供が注射をされる前から痛がる様に…それはいろんな想像?本能?なのか?待合室から凄くドキドキしていてそれしか言葉が浮かばないくらい無駄な緊張をしています
そんな気持ちを誤魔化す様に私は違うの…と医院の待合室に神妙な顔で自分の順番を待つ男性の前にミニスカで足を開いて座りました
男性は口を手で押さえながら顔を下げていて男性からは正面に座った私のスカートの中が見えていたと思います
予約外の私の順番は午前の診療の最後に決まっていたから…
いつもは待合室も素通りで診察室に通されていたから私は男性に見られながら受付の奥さんらしい女性をゆっくりと観察出来ました
受付で能面の様な無表情に事務をしているのか?お昼を考えているのか?診察室で先生と助手、或いは私と…奥さんはわかっているのか?それとも見て見ぬふりをしているのか…
医院長以外にも非常勤の先生や助手もいる様ですが、私が来院する時はいつも同じ顔ぶれです