ざわつく興奮に追い討ちをかけるように、美幸は悩むごとに耳のあたりの髪をかきあげたり、商品を見るためにかがんだブラウスの胸元からは、黒のブラジャーストラップが見え隠れし、、俺のペニスを膨張させていく。
そんな兄の変化に気づかず、美幸は純粋な表情を向けた。
「お兄ちゃん、どうしたの?そんなに顔を赤くして(笑)」
場所や雰囲気が違っていたら、美幸でも分かる。昔から周りに気づかいを見せる、優しい妹なのだ。しかし、今は本人も仕事場で働いてる以上、そんな気持ちは微塵も感じてないはずだろう。
俺は、妹に返事するかわりに息をひとつ吐くと、手を美幸のスカートのヒップにのばした。
「っ!?」
妹は一瞬、何が起きたのか分からない顔を俺に向け、言葉を失った。
一度動きだした俺の手は止まらなかった。ゴワゴワしたスカート生地だが、その下の妹の盛り上がった尻は柔らかく、スカートの上からでも、全体の丸みが分かるぐらいに指先を動かす。
この店の携帯売り場は、最新の機種ならメイン通りに面しているが、やや年式が落ちた機種は人目につかない場所に並べられている。購入手続きをするカウンターに美幸の上司が1人いるのだが、こちらの上半身しか見えないので、妹によほどの接客ミスがない限りは駈けつけてはこないはずだ。
美幸は逃げる素振りを見せないが、やや強く、周りに聞こえない程度の小声で問いかけてくる。
「お兄ちゃんやめて。ここはお店なのよっ!」
「美幸は変わらずに接客してればいいじゃんか」
「馬鹿なこと言わないでよ。他のお客様が来たら、どうするのよっ!」
他のお客。この単語を聞いた俺の中に、妹をさらに刺激していく算段が浮かんでいく。
ペニスはもはやコントロールできず、トランクスを突き破らんばかりに固く、熱を帯びていた。