だんだんと薄暗くなってきて…死ぬのが怖くなってきた…
やだ…死にたくない!!
私は必死にもがいた。
両手と両足をバタバタとさせ
駄目だ…深い…
私は泳ぎが下手…馬鹿だなぁ。泳げないのに海に入ったなんて…意識が薄れてゆく、私は目を閉じたみんなさようなら…。。
気が付くと私は砂浜に寝転んでた。
『…夢だったのかぁ』
私はボソッと呟く。
辺りを見渡すと隣に男が寝ていた。髪は結構長めでサラサラとしていて、スッとした鼻、綺麗な人だなぁ〜。
私はスクッと起き上がって男が気付かないうちにその場から立ち去ろうとした。
ガシッ…
左手を男に捕まれて
「海に入って…馬鹿な真似すんじゃねぇよ…」
低い声でそう言った。
あぁ…やっぱ夢じゃなかったぁ…私、自殺しようとしたんだったぁ。
男は目を開けて鋭い目で私を睨んだ…。なんだか怖くて私は腕を振り払って走って男から逃げた。