この娘は、琴美。
会社の接待の際、相手会社にあてがわれたホステスだった。枕のお相手をしろということだったのだろう。
いつもなら そんな娘を抱く気にはならない。可哀想だから…
少しばかりの小遣いをやり帰してやる。
だが、なんだか琴美は不思議な娘で人の心の隙間にすぅっと入ってくる、そんな雰囲気を持っていた。
「君が嫌なら帰っていいんだよ、ムリして相手することないよ」
「いえ…あの…」
「うん?」
「実は私も水谷さんと、もう少し一緒にいたくて…」
と、琴美は頬を赤らめた。今時こんなホステスもいるんだな〜
「俺はいつもなら女の子を寄越されても断ってるんだけど…」
「…」
琴美は切なそうにうつ向いた。
「俺も、君が気に入ったらしい」
―その晩、シティホテルで琴美を抱いた。
二十歳の体は引き締まっていて美しかった。細いのに豊満な胸、艶のある肌。
全てがやわらかく、琴美は感じる度に体をしならせていた。
しかも、体全体が性感帯のように敏感で、特にマ○コに関しては触れる前から濡れていた。
汗ばんだ体をシャワーで洗い流し、裸のまま二人で眠った。可愛らしい寝顔だった…
朝になると琴美はいなかった。その代わりにメモが一枚です…
『また 会いたいです 〇〇〇―〇〇…』
と一言。そして携帯の番号とアドレスが書いてあった。それを眺めながら、遅い朝食をとった。