ハルカは息をあらだたたせながらアヤメを見つめた。
アヤメも額にはうっすらと汗をかいているのが見える。
「あっ…もしかして俺の事思い出した?泣き虫ハルカちゃん…」
アヤメは安心したように微笑みを見せる
「思い出した…あの時のお兄ちゃんだよね?まさか会うなんて思わなかった。アヤメは気付いてたの?」
アヤメはハルカを抱き寄せた。あぁ…こんな風に優しく抱かれたのは初めてだ。
「そりゃあサイトで写メを見てすぐ分かったよ。あのときの子だってね。俺ずっと会いたかったから…ねぇハルカ」
アヤメがハルカの顔を覗き込む
「信じてもらえないかもしれないけど俺あの時会ってからずっとハルカの事忘れられなくてハルカを探してたんだ。その間何人かと付き合ったよ?でもハルカをいつも思い出して長く続かなかった…ハルカに会いたくて会いたくて…そしたらこんな風に出会えた。俺ハルカを離したくないッ…おかしいよな、こんなに年の離れた子を好きになるなんて…でも俺の物にしたい。本気だ…ましてそんな冷たい彼氏になんか渡すもんか…もう誰にも触れさせない…」
「アヤメ…」
胸が痛い…アヤメが強く抱き締めてた事もあったけど、もっと奥の奥が痛い。
この気持ちはナンダロウ?
うれしい 凄く嬉しい
私もアヤメのモノになりたい…アヤメにずっと触れていてほしい…アヤメ アヤメ…