ハルカは部屋でぼーっとしていた。あの後も何度もアヤメに抱かれ何度も絶頂を向かえた。
「アヤメ…」
唇に触れる。まだアヤメの感触が残っているようで温かい…
「私アヤメが好き。これからもアヤメに抱かれたい…アヤメの彼女になりたい…アヤメに…触れたい…!」
これがハルカの出した結論だった。
今は夜の八時。そろそろ薫は支度をしてる頃だから起きてるはず。別れを告げよう。今じゃなきゃ――――――
アヤメと別れる時アヤメはこう言った
「いつまでも待ってる」
って―――――\r
だからちゃんとケリをつけてアヤメの胸に飛込むんだ。二人でこれから一緒に居るんだ…
薫にmailをした
[薫、急にごめん。私好きな人が出来たの。だからもう会わない。別れよう。さよなら]
ピロピロピロー♪
思ったより早く薫から連絡が来た。電話に…出るべきだろうか。
迷ったあげく私は結局電話に出なかった。
30分後また電話が来た。私は無視をした。すると留守電になった。
『ハルカ…?今これ聞いてんだろ?窓の外見てみろよ』
口調は変わらないけど初めて聞いた優しい声―――\r
ハルカはおそる?窓の外を見た。
どくん――――
あっ赤いスポーツカー…
『いつまでも…待ってるから―』
薫…何でそんな優しい声で言うの…?
知らない内に私は外へ走り出した。
「ハルカ…やっと来た」薫が柔らかく笑う
付き合って三ヶ月、初めて見る笑顔だった。「薫…私っ…」
言葉が出ない
薫はハルカの前まで来て抱き締めた。
「ごめん…俺が悪かった…俺ハルカが好きだよ?愛してる…愛しすぎて怖いんだ。側に居たら壊したくなるくらい抱き締めたくなる…離れられなくなっちまう…だから自分を押さえてた。それで冷たく接してた…好きだよハルカ」
やめて―――今更そんな事言わないで
もう私の気持ちは………
「ごめん…薫」
ハルカは薫から離れた
薫は悲しそうな顔をした。
「嫌だっ!離すもんか!!誰にも渡さないっ…!」
薫が強く抱き締める。「痛いっ…うっ」
そのまま薫がハルカの耳元で言った
「お前は俺のモノだよ…」