キーンコーン…
些夜はチョコンとお弁当箱を机に出してりるなを待っていた。
「りるな…」つぶやいてみたりして。
「なぁに☆」「!」
りるなは些夜の前に現れた。「りるなっ!」「ゴメンね…イロイロ考え事してたら4時限目過ぎちゃってて。」「良いょ。そんな事。…藤井君とは何もなかったんだよね?」
些夜は薄く笑ってりるなに問い掛けた。
―ズキッ―\r
「当たり前じゃん!本当に智貴は幼馴染みだからっ!さっきも恋の相談とか受けちゃったし(笑)本当にあたしは些夜だけだよ?」
しっかり言い訳を考えている自分が嫌いになった。馬鹿みたいに必死になって、何を考えているの?何を守ろうとしているの。自分で自分が分からない。
「…そっか!そうだよね。あたし、いくらりるなが好きだからって疑ったりして…ゴメンね…あたしも…りるなだけだよ」
あたし本当は気付いてたよ。そう言った時、りるなは哀しそうに笑ったから。キモチが傾いてしまった事。本当は分かってたよ。りるなの事がスキだから。分かっちゃうよ…
『♪〜♪』プチッ。
りるなはコンポの電源を切る。今は12時。ボゥッと今日の出来事がりるなの頭の中を駆け巡った。
「今日は…イロイロあったなぁ〜。さゃと恋人になったし…智貴に告白されちゃったしなぁ。…あたしどうしたら良いんだろぅ。」
些夜にもらった、クマの小さなヌイグルミに語りかけるよぅに、りるなは眠りについた。
次の日の朝―\r
「いただきまぁす」りるなは朝ご飯を口に運ぶ。「モグモグ…」(ヴーヴー…)「メール?朝早くから誰よ」受信メールを開く。「あ!些夜だっ」
『りるなへ★おはょっ?まだチョット眠いけど今日一緒に学校行こッ?ってゅぅかこれから?ダメかにゃぁ?』
「うっ…嬉しい〜!返信っと…♪」
「些夜ぇ☆当たり前にOKだょ?これから毎朝さゃに会えるなんて超幸せだょぅ?」
ヴーヴー…
「んぢゃぁ今日から迎えに行くからねッ?バィバイ?」…はぁ〜幸せだなぁ…じゃあそろそろ外で待っとこっかな。「いってきまぁす」
「…りるな」「!とっ智貴!?」家の前には智貴の姿があった。
「話したい事がある」
どうしよう!もうすぐ些夜が来ちゃうのに!