「主よ。我ひとつ冷静に大人になり。
これまで以上に‘大人しく’過ごそうと思っております。神は公平であると存じますので何かをしてもらいたくて祈るのではありません。悪意、善意、その意はもはや同義であると考える私こそ、サタンに足許をすくわれかけているのでしょう。
たまに讃美歌を聴き、澱んだ細胞を活性化させつつ広い大地のこの土をこの掌でいじり過ごす、ごくありふれたつまらない人間です。
この世界には、関わらなければ、そう、人類と世界と関わらなければ済む事ってありますよね?関わらなければ済むんですよ。
善意・悪意・思惑・疑惑
それら皆、神ではない神以外のモノが、あたかも放屁をするかのごとく軽々しく投げつける『暴力』であるという事実に、神ではない神以外のモノは気付いてはいない。いや、一生気付く事はないのであろう。
私はこの足首を、ドス黒いサタンの爪が食い込むほど掴まれようとも、この場所から動く事はしない、逃げる事はしないと誓うのです。それらが勇気のない、意気地なきグズの愚か者の行為だと告げるのならば神よ、私はサタンへどう立ち向かえばいいというのですか」