仔猫を抱くように男のソレをそっと握ると、ダリアはそのまま静かに口へ含んだ。温かな舌の感触と、ペタリと張り付く熱を帯びた粘膜の伝わる吸引力に、男は気が遠くなりそうな感覚をおぼえた。
……ジュル……ジュルッ
……ジュルッ……ンンン
ダリアの唾が滴り落ち、喉元をつたい、乳房の谷間へ消えていく。
男はそれを眺めていた。そしてこんなにも一生懸命に慈愛を向ける女に対して、初めて「愛しい」という感情が芽生えた事に気づいた。――(ダリアが愛しい。いや、この行為が?この肉体が?違う。……ダリアが、愛しい……!)
男はいま、自分が何をすべきか考えていた。愛情の表現はセックスというシーンで爆発させるべきだと、その瞬間、思い立った。そして、心の髄から射精した。
ダリアの喉がコクッコクッと、それを飲み干す。
「いっぱい出たね……」ダリアが男を見る。
男はダリアをベッドの上へ横たわらせると、その下半身にある聖なる丘の森の茂みへと手を伸ばした。男の指は女の大地の破れ目へと届き、その奥の奥側、未だ知らぬ闇へと進んでいった。そして、そのまま指を挿し入れた。
そこは確かに朝露のように濡れていた。
「……ハァ……ン!」
眉間にしわを寄せ、ダリアの体がビクンと反応する。男の指はそのまま闇をまさぐるように歩き進む。
「はぐぅ……っ!」
熱い突起をにじる。
「……んんん、んハァ、ハァ、ハァ……!」