(はぁ…)
果歩は大きな溜息をついた。
(直哉君…亜子を気に入ったって…どういう事なの?じゃあ私はいったい何なの?)
キャァキャァと直哉にまとわりつきながら歩く亜子。
そんな亜子に笑顔を向ける直哉。
二人の後ろ姿を見る果歩はモヤモヤした気持ちでいっぱいだった。
『果歩ちゃん、元気なくない?』
『え?そんな事ないよ?』
和輝に声をかけられ慌てて笑顔を向けた。
和輝も細身で背が高い。
見上げるようにして話しているうちに映画館についた。
席に着く前にトイレを済ませたところで直哉に出くわした。
『あの…』
何を言おうか迷う間もなく腕をとられオストメイトに連れ込まれた。
ガチャン
鍵をかけニヤッと笑う直哉。
『何よ?』
強気な態度をとってはいるが、直哉に触れられた腕がジンジンと心に響いている。
『映画の他にもお楽しみさ』
果歩を抱き止せ耳元で囁く。
直哉の息がかかる。
クラクラする程身体が熱くなる。
『おっ…お楽しみって何を…キャアッ!』
片手で果歩を抱えた直哉は、スカートを捲りスルッと下着を下げると、卵の玩具みたいな物を見せた。
『これ食いながら映画鑑賞してろよな』
卵を割れ目に押し付けるとニュルッと滑る。
『あはは!なんだ果歩!お前もう感じてる訳?』
『…』
直哉の香りに包まれているだけで、あの興奮が蘇る。身体が勝手に反応してしまう。
何も言わない果歩を笑いながら抱えたまま、ニュルニュルと割れ目を往復させると肛門に卵を押し込んだ。
『ぅ…っ…ハァァン』
昨夜あれだけ弄ったせいか、なんの抵抗もなく尻の穴は卵を受け入れた。
『ふうん』
ニンマリしながら果歩を見る。
『何よ』
強気な口調で返すが、直哉には昨夜のオナニーを見透かされた…そう思うと目を合わす事が出来ない。
『映画、楽しめよ』
下着を直すとポンポンと尻を叩きトイレから出て行った。
(ハァ…また…こんな…)
直哉の行動の真意が掴めず戸惑いながらも、自分の元にやってきた事が嬉しかった。