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超ラブ凌辱 2

カスパール 2015-03-29投稿
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 時は皐月(五月)、その日は小雨のパラ付く正に”五月雨”の空模様の下、幸人達のグループは丁度鹿苑寺(通称”金閣寺”)を回っていたのだがその最中、彼はいきなり前髪をかき揚げるとニヒルに笑い、「金閣寺 君の瞳に レインボー」とどう反応すれば良いのか、そもそも何が言いたいのかが全く解らない歌を読んでその場を凍り付かせた(フィクションですが実話です)。

 挙げ句には、その許嫁である三依の実家でカレーライスを御馳走(と言っても有名な料理人が作ってくれる訳では無く、要するに調理実習の延長線上の様なモノ)してくれる事になったのであったが、先ずは肉を炒めると同時に野菜を洗って切り揃え、鍋である程度煮てから肉とカレー粉を入れるのが通常で、此処までは経験が有れば恐らく誰もが知っている筈である。

 だがその時は飛び入り参加で勝と言う三依の弟(将来的には要の義弟だが昔馴染みで有るためにもう殆ど似たようなモノ)が居て、まだ小さい彼は手順を知らずに先に肉を鍋に入れようとしていたのだ。

 因みにこの勝君もまた、どうも名前負けを絵に書いた様な人物で何をやらせても何故か失敗してしまうのであり、そう言う意味では可哀想としか言い様の無い人物だった。

 人には確かに一度や二度の下手な偶然や運の巡りが悪い時期が有り、しかもそう言う時は半年とか一年程度は続くが、この時は何をやっても実力が発揮出来なかったり、上手く行かなかったりするモノなのだ。

 生まれてから十六年も経てば幸人や要達もそれ位の事は曲なりにも理解出来ていたがしかし、この勝少年の場合は少々事情が異なり、持って生まれた宿命か、はたまた何者かの呪詛か、前々からタイミングの悪い奴であり、事実好意で行った事が裏目に出たり変に誤解されてしまい、却って顰蹙を買ってしまう、と言う事が何度もあった。

 根が真面目で優しいために、他人から見れば放っておけない奴である要から見てさえも放っておけない人物であり、故に様々な場面でちょいちょい、手を貸していたのだ(因みに性格や判断力は至ってまともであった為に、心配した幸人に因ってこの数年後に結界を張って貰うと途端に落ち着きを取り戻した、つまりはそう言う事だったのである)。

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