「幸人おおぉぉぉっっ!!!」
叫ぶと共に早苗が飛翔して彼にしっかりとしがみ付く。
「幸人、幸人っ。幸人ぉぉ・・・っ!!」
「さ、早苗。僕は・・・!!」
自身の胸に顔を埋めながら泣きじゃくる幼馴染みに、幸人もしっかりと抱き締めるとそのおでこに顔を寄せる。
彼女の柔かな肌の感触と、鼻を突く蓮凛の香りが堪らなかった。
「幸人。うぇっ、ぐすっ。幸人ぉ・・・!!」
「早苗、ごめんね早苗。・・・う、うむっ!?」
離れ離れになったのは別に彼の所為では無かったモノの、自然と口を付いて出た言葉がそれであり、そしてそれを聞いた早苗は一層強くしがみ付き、いきなり唇を奪った。
「ん、んむぅ。んむうぅぅっ!!ブチュウゥゥ、チュパチュパッ。レロレロ、クチュクチュクチュ・・・。チュ、チュパッ。ジュルルルッ。ジュルルルルルル〜ッッ!!!」
「ん、んむ。んむんむ・・・。クチュクチュクチュ、レロレロレロ・・・。チュ、チュパッ。ジュルル、ジュルルルッ!!」
二人に最早、言葉は要らなかった。
お昼も摂らずに休憩時間をいっぱいに使ってディープなキスをし続けるが、それが一段落すると改めて早苗が幸人の顔を見る。
「・・・綺麗に、なったね」
「有り難う、幸人こそ凄く立派になっちゃって・・・!!」
そう言って少女はうっとりとした表情で恋人を見つめるが、再開した彼は声も太く低くなり、ドッシリと構える気概の様なモノを身に纏い、身の熟しにも隙が無くなり、本当に落ち着いた感じの、想像以上に良い男になっていたのだ。
肉体が大きく成長しているのは服の上からでも解るモノの実際に触れて見るとその変化がよりハッキリと実感させられるが、その分厚くて力強い筋肉質の体躯は更に堅く熱く引き締まり、早苗よりも二回りは大きいだろうそれは最早、滅多な事では揺るが無いだろうとも思った。
「凄い、幸人。本当に凄くなっちゃった。うんと立派になっちゃったね」
「そんなこと・・・。んんっ!?」
何事か言おうとした彼氏の唇を、爪先立ちして再び奪うと少女は舌を絡めて来るが、暫く口付けを続けたのち、漸くそれを解いた。
「あの後ね、みんな必死になって幸人の事を探したの」